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2008.10.14 Episode-第1話-
過去のデータを見てると、泡盛は追記に隠すと読んでくれないので羞恥プレイ覚悟で行きたいと思います。
第1話から記事立てなおして設定・読み物のカテゴリにぶっ込んでおきます。

べ、別に読まなくたっていいんだからね!!


■第1話:拾■

ーこれはパイオニア2がコラールから発つ1年前の話ー

腰に刀をさした流浪人が一人、戦場をさまよっていた。
歳はまだ若いのだろう、あどけなさの残る顔立ちに紺髪を結いあげた青年。

敗れ散って逝った兵士の亡骸の中、青年は空気の微動を感じた。

動いている。確かに。

青年は警戒しながらその動く”何か”に吸い込まれるように近づいていく。

人間…ではなかった。
鋼鉄でできたボディ、水色と紺のツートンカラーの小さな塊が起き上がろうと必死にもがいていた。
少女のような風貌のアンドロイドだった。

しかし、片腕はひじから下が破壊され、壊されたのであろう身体の各部から配線が飛び出していた。

「あの・・・君・・・大丈夫ですか・・・?」

青年は警戒しながらもとりあえず声をかけてみた。
少女型アンドロイドは青年の声を認識して、声のする方角に首を傾けた。

そして、消えそうな音声でつぶやく

『人間・・・キライ・・・』

青年はアンドロイドの少女の顔を覗き込む。
アンドロイドの少女も青年の顔を認識する。

『ワタs・・・同族イッパイ破壊シ・・・t オマエm・・・同ジ顔シテル・・・ワタシt・・・』

「・・・解るんですか?」

『解ル・・・』

青年はこの少女に同じ運命を感じていた。
たくさんの同族を殺してきたことに対する嫌悪感。それを共有している。
青年は優しく微笑んだ。

「僕は・・・常春といいます。君の言うとおり、たくさんの人間を手にかけてきた。僕も、人間が嫌いです。でもこれからは不殺生を誓います。人間の僕が、僕が嫌いな人間にならないように。」

アンドロイドの少女はもう起き上がることをあきらめていた。
目からは涙の如くオイルがたれ流れていた。

『オマエ、人間・・・ダケド・・・イイヤツ・・・』

そこまで言い終わると、少女は動かなくなった。

常春と名乗った青年はそっと少女を抱き上げた。
この子を救うことが、今までたくさんの命を奪ってきた罪の償いになれば。
そう願って。

常春は流浪人を辞め、少女と共に宇宙に出ることを決意した。
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